アメリカ進出の日系企業を調査、日本人採用のチャンスを探る
アメリカに法人を置く日系企業の特徴・業種
海外進出している日系企業の多くは、アメリカに少なくとも1つの支社を置いています。
それだけ経済活動を行うに当たっては重要な拠点だからです。
飲食業やサービス業を含めありとあらゆるタイプの企業がアメリカにありますが、その中でも多いのは、やはり製造業でしょう。
特に自動車関連の企業が多い傾向にあります。
いわゆる自動車メーカーはもちろんのこと、それに付随する部品を製造したり、コンピューターシステムを設計したりする会社、製造ラインの設計やロボットを開発する会社などもあり、全体で見るとかなりの規模になっています。
また、不動産業の企業も多くあります。
アメリカの不動産市場は活発ですし、日本企業の進出も多いということもあり、不動産取引を行う企業が大小様々あります。
こうした企業のほとんどは大都市に集中していて、ロサンゼルスやニューヨーク、ワシントン、もしくはマイアミ周辺に多い傾向にあります。
さらに、貿易関連の企業や商社も東西海岸を中心に多く進出しています。
こうした企業では、アメリカ国内の取引だけでなく、中南米やヨーロッパの取引も同時に扱っていることが多くなっています。
そのため、こうした企業で働く営業マンは、海外営業という形での業務を行っていて、各国に飛んでいることが多いという現状があります。
他にも、都市部を中心に飲食店の進出も多くなっています。
寿司や鉄板焼きなどのいわゆる代表的な日本料理だけでなく、丼ものやラーメンなどの庶民的な料理を扱うレストランも多くアメリカ進出するようになっていますので、バリエーションが増えてきています。
アメリカ進出している飲食店は、ある程度大きな日系企業が多いので、日本から料理人やエリア管理者やサービスアドバイザーを派遣するなどして、日米の行き来が多い傾向にあります。
具体的な企業を紹介
大企業でアメリカで大きな営業活動をしているのは、自動車業界でトヨタを始め、主要メーカーはすべて進出していて書ききれません!
特にトヨタは、製造部門だけでなく営業部門もかなり大きな規模で日本からの駐在員や現地採用スタッフがいます。
さらに、こうした主要自動車メーカーを取り巻く様々な部品メーカーも多くあります。
電子部品を製造するデンソーや、バッテリーのユアサなどはその代表例です。
日本でいわゆる一部上場企業があれば、そのグループ会社を探すのは日本人のアメリカ就職への近道となるのは間違いありませんからね。
さらに、航空機の部品や素材を製造する日系企業も複数あります。
例えば、東レは大きな工場をアメリカ国内に建設して、最新型の飛行機には欠かせない炭素繊維の製造を行っています。
このように、労働力が豊富でマーケットが巨大なアメリカに、日系企業が製造拠点を構えることが多くなっていますので、それに伴って求人も増えています。(近年は製造拠点より販売拠点のほうが増えてる印象ですが)
さらに、アメリカにある企業を日本企業が買収するというケースも増えています。
その一例として、2014年にプロテクティブ保険という保険会社を第一生命が買収しています。
また、同じ年にサントリーがアルコール製造のビーム社を買収しています。
元々はアメリカの企業であったとしても、株式を取得している状況、これも日系企業の1つとして数えることができるでしょう。求人を探す際の参考にしてみてください。