アメリカで就業するために必要な「就労ビザ」の種類アレコレ
※原則、アメリカのビザに関しては最新情報を得るようにしてください。関連の法律などが頻繁に変更になるからです。当サイトでは最新性を保てない場合がありますのでご注意下さい。
最も一般的な労働ビザ(Hビザ)
アメリカで働くためには、就労ビザを取る必要があります。
ビザにはいくつかの種類がありますので、それぞれの特性と入手のプロセスを見てから検討すると良いでしょう。
最も一般的な就労ビザは、H-1Bと呼ばれるビザで、専門的な知識や経験、学歴があると見なされる人に発給されるビザです。
このビザの適用は一応専門職ということになっていて、建築家や翻訳家などその道のエキスパートというくくりです。
年間の発給数が決まっていて、毎年この制限発給数に達すると自動的にビザの発給がストップしてしまいます。
そのため、年度の早いうちに申請を行うことが大切です。
それでも、必要書類が十分に揃わなかったりすることもありますので、転職活動を始める時から必要な書類や手続きについての調査をして、慌てて手続きをすることがないようにしたいものです。
また、家族を持っているのであれば、自分だけでなく配偶者や子どものためのビザも必要になります。
別個に手続きが必要となりますので、確かな情報を集めて同時期にビザの手続きを始められるようにしておきたいものです。
駐在員ビザ(Lビザ)
駐在員ビザと呼ばれるのがLビザです。製造管理や営業統括などのマネージャー向けと、専門職向けとがあります。
日系企業の現地駐在員などの場合は、採用が決まった後、企業の方でこのビザを発給するための手続きをしてくれることがほとんどですので、採用が決まってから必要書類を提出するだけで済むことが多くなります。
日系企業からの駐在という形で就職するのであれば、Hビザよりスムーズに発給が進みますので心配する必要は無いでしょう。
留学で現地に行ってから就労ビザを取る
アメリカに移住してから就労ビザを取るということも可能です。
一番、近道と言えるのは大学や専門学校などに留学して、留学ビザから就労ビザに移行するという方法です。
その中でも比較的簡単に取れるのがプラクティカルトレーニングビザと言われるものです。
これは、いわゆる職務実習のためのビザで、大学などで専門課程を修了するとその課程に合った職業に限定して仕事ができるというビザです。
大学などの就職案内の部署に、このビザの手続きを手伝ってくれる人がたいていいますので、キャンパス内の相談員に相談してみると良いでしょう。
ビザの条件や取得のための手続きの仕方をすぐに教えてくれるはずです。
研修ビザで短期間働く
他にもJ-1ビザと呼ばれるビザの種類があります。
これは、研修のためのビザで有償で企業で働けるビザです。
年齢制限があって、20歳から35歳までの人しか取得できませんので、注意が必要です。
また、長期間働くためのものではなく、あくまで研修目的のビザですので、18カ月という期間の制限があります。
ここから通常の就労ビザに移行することも、条件によっては可能ですので、まずはこの研修用のビザで仕事を始めることもできるでしょう。